前回の記事「育児にお悩みの父親へ【子育ての関わり方やオススメの本】」において、子育て方針、父親が持つべき基本姿勢、子供や子供を取り巻く周囲との関わり方について触れました。
今回の記事では、前回記事で触れた「父親としての子供との関わり方」について、具体的な行動に移せるように、より具体的に、深く触れていきたいと思います。
もくじ
自分が教科書であると自覚すること
誰しも、子供と一緒にいるときは、父親としての言動に注意をしていると思います。
しかし、子供は表面上の言動だけではなく、父親の些細な表情や気分の抑揚を感じ取ってしまいます。
なぜなら、子供は常に親から認められたいと感じ、親の表情や気分を敏感に感じ取るようにできており、また、世の中のわからないことは一番信頼をできる親の言動から学ぶようになっています。
そのため、子供に見られているという場面だけではなく、見られていないだろうという場面においても、常に自分が子供の教科書になっていることを自覚することが必要です。
ただ、常に気を張った状態でいると、それはそれで持ちません。
子供が完璧になってほしいと願う方は除き、自分(人間)の弱い部分も含め、最低限以下のポイントは意識されてみてはいかがでしょうか。
- 人に対する振る舞い方
- 普段の生活における物事への振る舞い方
- 仕事にやりがいを持っていること
- 人生を楽しめていること
上記の4点をこれから詳しく説明します。
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人に対する振る舞い方
礼儀正しさや言葉使い
例えば、家族でレストランに行ったとき、対応の悪い店員に対して、怒りを表したり、言葉使いが少し雑になったりしていませんか?
サービスを享受する側とされる側の立場となっても、常に人に対して礼儀正しく、丁寧な言葉使いを心がけるようにしましょう。
特に初対面の人に好印象を残し、すぐに人の輪に入っていることは子供の社交性にとっても重要です。
どのような場面でも、礼儀や言葉使いは意識しましょう。
人を敬い、困った人を助ける姿勢
近所の人や友人・知人が困った時に、自分ができる手助けをしていますか?
子供が周囲と良好な関係を築いていくために、友人・知人の困り事には敏感になり、手助けをすることができるようになることで、常に周囲と良好な関係を築くことができます。
もちろん、手助けと言っても、出来ることの限界はあるため、何でもかんでも間に入って手助けをすればいいということではありません。
重要なのは、人を敬い、人が困っていることを感じ取ることができ、出来る限りの手助けを、子供が周囲にできるようになることです。
人に対してポジティブな印象を持つこと
人の悪口を子供の前で言ったりしていませんか?
人の悪口を言うということは、相手の悪いところばかりを見てしまっていることでもあります。
そして、子供も人に対して悪いところを見るようになってしまう恐れがあります。
常に相手の良いところをみるようすることで、人を信頼することができ、外交的な性格にもつながっていきます。
内向的な性格になってしまうことが悪いことではありませんが、何かにチャレンジする時、誰かに話しをかけたりする時に、ポジティブに捉え、相手や相対する物事を信じることで、子供の人生にとっても多くの機会をもたらすことができるでしょう。
普段の生活における物事への振る舞い方
物の扱い方
物を片付けたり、捨てたりするときに、投げたり、雑に扱ったりしていませんか?
子供もそれを真似し、物を雑に扱うことで、物事に対しての考え方が雑になってしまう恐れがあります。
物を丁寧に扱い、物をしっかりと使い切ることが、何かする時にも、しっかりとやりきることにつながります。
普段の生活習慣
早寝早起き、正しい生活のリズム、食生活などなど、普段から規則正しい生活習慣ができていますか?
普段の睡眠や生活のリズム、食生活は、子供の人格形成や能力形成にも多大な影響を与えます。
親として、家族として、子供が日中に充実した生活を過ごせるような環境を作り、親がそれを率先して取り組むことが重要です。
仕事にやりがいを持っていること
子供も大人になれば、いずれ社会に出て、仕事をすることになります。
最近は働くことをネガティブに捉える若者も多く(若者だけではありませんが)、働く前の学生時代が楽しい人生、そして働きはじめた後が辛い人生と勝手に考えている若者が多く、働くこと=辛いことと捉えられることが多々あります。
社会人になると、働くことが人生の大きい部分を占めることになり、子供が生き生きとした人生を歩むためにも、働くことのやりがいを感じられるようになることは非常に重要です。
自分の仕事が、どのように社会に役立っているか、その仕事の何が大変で、何にやりがいがあるのか、子供に伝えることはできますか?
私自身、人々の仕事選びの手助けをする仕事をしていることもあり、仕事によって人生が大きく変わることを、いろんな方を見ることで実感をしています。
ただし、今の日本では、小さいころから就業観を持てるような教育はしておらず、就職活動の時に慌てて考え、とりあえず周りの波に乗って何となく就職をするという方が多いです。
そして、働きはじめて数年が経って、はじめて自分に合っている仕事や職場が理解できるようになり、その時にはすでに動けない状態になり、そのまま無気力に働き続けていく方を多くみてきました。
就業観に関しては、「働いてみないとわからない」と良く言います。
その仕事の現実的な側面を見るという意味では、必ずしも間違えではありません。
しかし、働く前からでも、社会にはどのような仕事があり、その子はどのようなことに喜びややりがいを持って生きてきたかは、親から子供に伝えることはできます。
そして、親が自分の仕事を通して、それを伝えることができれば、子供にとっても働くということが身近になり、抽象的ながらも、どんな仕事をしたいかをイメージすることはできると思います。
人生を楽しめていること
今回記事の最後となり、大きな質問になりますが、人生を楽しめていますか?
子供にとって、人生は楽しいものであると伝わっていますか?
世の中には、いろんな人がいて、いろんな仕事があり、いろんな社会があります。
人生を通して、いろんなことを知ることができ、体験することができ、多くの喜びを得ることができます。
人生をネガティブなものとして捉えるのと、ポジティブなものとして捉えるのは、一度きりの人生において、非常に大きな違いを生み出します。
子供が良い意味で、早く大人になりたい、早く働いてみたい、誰かと恋愛をしてみたい、と思えるような人生になるようには、親が人生を楽しみ、それを子供が感じられていることが重要です。
まとめ
本記事では、親が子供の教科書である理由、意味について案内しました。
次の記事では、子供との関わり方2「子どもと一緒に遊び、勉強をすること」について書きたいと思います。
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